2011年3月21日(月) 15:10~ ヒューマントラストシネマ渋谷1
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:700円(買っていない)

『お家をさがそう』公式サイト

33歳の保険会社契約社員と妊婦のカップル。妊婦は頑なに入籍しようとしない。しかしながら、深く愛しているようである。近くに住んでいた亭主の父母がいきなりベルギーで住むと言い始めたので、もう近くにいる必要もなし、閉塞感のある亭主の仕事もリセットで、新しく住む家を探し始める。というロード・ムービーだ。

男女の葛藤というのは何とほとんど無く、色々な土地に住む色々な人との関わりで、最後の場所を決める的な話である。

色々な人というのが、それぞれ味わい深い個性的な人々なので、この辺り期待していなかった分、とても面白かったよ。

ベビーカー反対の亭主の「従兄妹」の大学准教授。
「子供を押して押し出すなんて考えられない。」
ベビーカーが世界で一番優先されると考えていそうな輩が沢山いる現状が許せない俺には、至極名言と思ったのだが、その後この人物が、単に普通の人を蔑視したヒッピーの現代版みたいな謎のフィロソフィーを振りかざすだけの輩だったので、大いに幻滅した。いや正確には、この准教授と働かない亭主のエピソードは、特に堪能した。
働かない亭主は、自分の息子に、「お前はこんなふうになるな。」と、主人公の仕事を詐欺師と言って罵る。
「俺は拘束されるのが嫌いだから、サラリーマンには向いていない。」とか屁理屈を振りかざすタイプだ。嫁に養って貰っている癖に。

でも、混んでいるところをベビーカーで我が物顔で疾走するのはやめてくれ。子供は自らの手で抱えよう。

お勧め度:☆☆☆ 入籍しない謎度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆