2010年9月20日(月) 16:30~ 東劇
料金:1000円 パンフレット:600円(買っていない)

『京都太秦物語』公式サイト

映画撮影所として栄えていた太秦を舞台にした話。
京都なのでか立命館大学の学生が全面協力をしている。大学の学部生の授業の一環でもあるような。
主なキャスト以外にも地元の爺さん婆さん、おっさんおばさんが、どうやら本人役で登場のようだ。

監督と脚本に山田洋次の名前があるが、役員レビューに参加したといった程度の係わり具合なのだろう。とても素人くさい映画だ。学生スタッフが多いとは言え、山田洋次以外の監督、脚本のスタッフはプロなのに。

立命館大学の司書、その彼のお笑い芸人を目指す青年、司書に惚れる生真面目な研究生、話の中心になるはずのこの三人の関係が丹念に描かれていない。

特に、司書に惚れる研究生は、司書との会うのが3回くらいにすぎないので、単なるストーカーにしか見えない。研究生が東京に戻る日、新幹線のチケットを無理やり渡された彼女がわざわざ早朝の京都駅まで行くシーンがあるのだから、もう少し時間をかけて、彼らの関係が進展しているように見せてくれないと。
予算がないのか、尺が短すぎるのもあるだろうけど。

ドラマとしては、同じ学生な感じの作品としては、「築城せよ!」に比較するとかなり劣る結果になってしまった。主演女優は、同じなんだけれど。

しかし、太秦の商店街の人々の話は、地元の人々ならではで、色々な人生が感じられて興味深い。
そういう意味で、地元愛の暖かさのある作品だ。変に中途半端なラブストーリー・ドラマを中心にしなかったほうが良かったので無いか。

兎に角、学生諸君の今後に期待する!

お勧め度:☆☆ 素人度:☆☆☆ 俺度:☆☆★