2010年9月9日(木) 22:10~ TOHOシネマズ川崎5
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:未確認

『NECK[ネック]』公式サイト

「BECK」の間違いではない。「BANDAGE」と同じ匂いがする「BECK」は恐らく観ないだろう。「BANDGAE」も観ていないのだが。

首を突き出した謎のマシーンで相武紗季が実験をする間抜けなホラーらしい。相武紗季のお化けの発生する理論を実証するとのこと。

相武紗季の個人的好感度が最近上がっていることもあって、しかも、こんな映画をTOHOシネマズ川崎の一番大きいスクリーンを使っていることもあり、観てみることにした。

栗山千明の名前をオープニングで発見。何と、お得なキャスティングだ!

タイトルが出るまでの幼少期が長い。長すぎる。
この長すぎるエピソードは二つあり、物語のオチに繋がる訳だが、ゆかりちゃんのエピソードは、感動用だと思われるのだが、設定に矛盾がある。
相武理論によると恐れている人間が想像しているものが実体化するそうで、実際話はそのように進むのだが、ゆかりちゃんに対して劇中ビビっている人物はいない。だから現実世界に登場するのはおかしい。
それともあのゆかりちゃんの生霊みたいなのは、冒頭のエピソードで相武紗季(の小学生役)が幼少期に見たものが、現世にずっと残っていたとでもいうのだろうか。
エンドロール後の映像も理論を破っているものになっている。首より下は隠れた状態で無いと怖い物体は出てこないはずなのに、誰の首の下も隠れていないぞ。

意外なことに少しばかり緊張感のあるシーンもあり、少しばかりホラーしている。これは、想定していたより健闘。
しかし、肝心なというか期待していたコメディ度合いが、開き直りが足りないのか、いまひとつ突き抜けていない。折角の大量の人形だ、色々活かせたと思うのだが。

欲張りすぎて、焦点がボケてしまい、ちょっと残念な結果に終わった。細川茂樹が致命的につまらないし。
やはり物凄く上映館が限られているレベルの映画だった。

しかしながら、女優二人のおかげで、この映画嫌いではない。

お勧め度:☆☆★ コメディ度:☆☆ 俺度:☆☆☆★