2010年5月1日(土) 21:25~ TOHOシネマズ川崎7
料金:1000円(映画サービスデイ) パンフレット:700円(買っていない)

『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』公式サイト

三池崇史にしては、とっつき易い作品だった「ゼブラーマン」。翔兄貴の情けない中年役が板についていて、お気に入りの作品だった。当然、本作、とても期待して見に行ったのだが・・・

前作から15年後、翔兄貴演じる主人公は、過去の記憶が無い。ということで、まったく異なる作品となっていた。
と言っても、俺自身、前作の話は全く覚えていない。とても面白かった記憶があるのだが。(今、テレビで放映している。)

本作、どことなく「フルメタル極道」の雰囲気がある。
明らかに笑わせようという意図のシーンは控え目で、ぐだらないことを真面目に演じさせている。それはそれで素晴らしいのだが、たまに明らかに狙っているシーンが入る。それが、残念ながら笑えない。最後も含めて。
「フルメタル極道」は、もう少し笑えた。それどころか、うじきのエンジェルガードは爆笑だ。

特殊効果は格段にスケールアップしているが、翔兄貴のキャラクター設定に、いまひとつ魅力が無いので、結果的に期待を超えるものでなかった。まあ、今回の翔兄貴は、分離キャラなので、はっきりした人格がないのかもしれないけど。
役者も、大杉漣や渡辺篤朗など曲者が揃っていたのに、今回はかなり劣る。特殊効果のバジェットがかかり、役者のバジェットが足りなかったか。そもそも、主要登場人物が今回は少ないけれど。しかし、ガダルカナルタカというのは、予算をケチっているとしか思えん。

ということで、日常をベースにしペーソスのあった前作に比較して、全体的に子供騙しな内容になっている。いや、前作は覚えていないのだけど。(まだ、テレビで放映中。)

仲里依紗の格好は、ファンである俺としては、納得のいくものではない。まあ、若くして既に十二分のキャリアがある女優だが、黒い役柄により一層演技の幅が広がったということは、喜ばしいことなのだが。
しかしだ。元来、柔らかい感じの娘なので、深田恭子のドロンジョレベルのメイク、キャラクター設定で良かったと思う。

と、文句ばかり言っているけど、十分面白かったよ。

お勧め度:☆☆★ 白黒つけた度:☆☆ 俺度:☆☆☆★