2010年3月30日(火) 20:45~ TOHOシネマズ日劇2
料金:1300円(シネマイレージデイ) パンフレット:未確認

『マイレージ、マイライフ』公式サイト

企業の上司に代わりクビを宣告するリストラ請負会社のエリート社員、遅れてきたスター、ジョージ兄貴。全米いたるところの会社にクビを宣告しに飛びまくる。年間320日以上の出張だ。
出張費が無駄な経費だとビデオチャットみたいなもので、本社から遠隔地のクライアントのリストラ宣告に切り替えるべきだという新人女子社員登場。社長は彼女のアイディアに感化される。
兄貴は、リストラ宣告人の癖に、彼らの苦しみを和らげるのが仕事だとか言って、オンラインの首切りには反対。
社長は、彼女を現場に連れて行けと兄貴に命令。さて・・・

兄貴と新人社員、それぞれ内面に矛盾している部分があり、どうにも屈折している。
兄貴は、(リストラ請負人の癖に)仕事には意外に人情があるようだが、愛情には淡白。
新人は、仕事はドライだが、愛情にはネチッコイ。
新人が愛情論に関して兄貴に一喝したりする。

兄貴が人との繋がりを意識するように変わっていくというのがテーマと思われるのだが、キャラクター設定が単純に裏表でないので、割り切れない部分がある。

まあ、実際の人間も言動不一致、矛盾の生き物なので、これで正しいのだと思う。
しかも分析してみると、その矛盾は説明が付き、キャラクター設定はかなり練りこまれている。

ただ、それなりに面白いのだが、人格設定は単純に完全デフォルメしてくれたほうが、個人的には好みに合う。冷徹オヤジと熱血新人とか。しかし、嫌になるほど単細胞だな、俺は。

やはり、主役クラスの女優の二人に著しく魅力が無いのが、本作の致命的な欠点だと思われる。
いきなり人生観変わるほどの影響力があるとは思えない。

お勧め度:☆☆★ 屈折度:☆☆☆ 俺度:☆☆