2009年9月12日(土) 14:05~ 三軒茶屋中央劇場
料金:1300円 パンフレット:非売

『天使の眼、野獣の街』公式サイト
公式というかトルネード・フィルムの作品紹介サイト

ジョニー・トーの弟子筋にあたるヤウ・ナイホイの監督デビュー作。
立ち位置の美学で有名な(俺が言っているだけ)スタイリッシュな映像のジョニー・トーだが、ヤウ・ナイホイはトー作品では脚本を担当。そういう意味で、本作は、映像より話の展開で見せる作品だ。

香港警察の監視班。容疑者を監視、尾行し、黒幕を含め、犯罪者グループを捕らえるための組織。特殊組織なので、通常は一般企業の名前の一般オフィスに勤務している。しかし、メンバーの間はコードネームで呼び合う。「犬頭」とか「エビ」とか「チキン」。一般企業ではそんなことしないのだが。

そこに配属された新人女性警察官が主人公。宝石店強盗の事件を追うことで、コードネーム「子豚」から美しい猟犬に成長する話。最後、髪型と服装が変わっているのは愛嬌。

話は軽快にポンポンと進む。歯切れがいい。
しかし、尺が90分と短いためなのか、結末があまりにあっけない。
引っ張りすぎる映画は嫌だが、これは少しあんまりだ。

最後を後5分くらい、もう少し練ると大傑作になったのではないか。
まあ、これはこれで十二分に面白い映画なのだが。

悪役の多いサイモン・ヤムが、新人を育てる「犬頭」役、増量して、いい人を演じている。
レオン・カーファイが、犯人の親玉役。
二人は、またもライバル。

お勧め度:☆☆☆ サイモン・ヤム増量度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆★