5月10日(日) 19:20~ シネカノン有楽町2丁目
料金:1200円(シネカノン会員割引) パンフレット:700円(買っていない)

『ミルク』公式サイト

ゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクの伝記映画。ニューヨークの保険会社を辞めて、サンフランシスコのゲイ・コミュニティのリーダー格となり、政治家になって、ゲイ差別撤廃からみの活躍をして、殺されるまで。

マイノリティの味方であると公言しているのだが、劇中ではゲイの味方くらいしかしていない。ゲイ以外の仕事は、犬の糞を始末する法案を通すだけだ。
しまいには権力を手中にし、勘違いしたような行動もとり始めるし。
何故か同じように並べ評されることのあるマルティン・ルーサー・キングとは大違いで、いまひとつ肩入れできる人物でない。ということで、最近のヴァン・サントにしては判り易く、それなりに興味深い作品だが、感動するようなものではなかった。

市議の同僚であるダン・ホワイトなる男に殺されるのだが、ダン・ホワイトに謎が二つ。
ミルクは、ダンのことを家庭を構えているが間違いなくこっち側の人間だ!と言い切っていたのだが、それを思わせる描写がちょっとあるが、本当のところはどうなんだ。
復職できなかった結果、ミルクのみならず市長まで殺すのが謎。自ら辞職後、警察の部屋に入り辞職を取り下げるのだが、異常に短い刑期だったので、警察の一部の圧力を受けて連中を殺したんだ(何か意味不明だ・・・)と映画の同行者が解説するのだが、どうなんですかね。
この人物には、大変興味が引かれる。

劇中'Homosexual'という言葉が何度も出てくるのだが、字幕で「ホモ」と表記されることはなかった。「レズ」は出てきたんだが。「ホモ」が差別用語だから使われていないのだと思うが、「レズ」は差別用語でないのか。

最後、登場人物のその後が、役者と本物の写真で紹介されるが、皆結構似ているね。レズビアンの参謀以外は。

お勧め度:☆☆☆ ダンの謎度:☆☆☆ 俺度:☆☆★

同性愛用語の何かが引っかかるのか、gooにトラックバックが飛びません。それは、逆の意味で差別ではないか。