2月25日(水) 20:10~ シネマヴェーラ渋谷
料金:0円(二本立ての二本目)


蘇える金狼 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD



シネマヴェーラの「東映セントラルフィルムの栄光 ~プロデューサー黒澤満の軌跡」の一本。まずは、映画館発行のチラシから当作品の解説を引用。

<引用開始>
表向きは大企業の経理課に勤める平凡なサラリーマンの朝倉哲也だが、会社乗っ取りという野望のため、勤務後はボクシングジムに通っていた。銀行の現金輸送車を襲い九千万円奪った朝倉は、手に入れた麻薬で会社の上司・小泉の愛人の永井京子を手なずける。京子から手に入れた会社の裏情報によって、着々と上層部に上り詰めていく朝倉だったが・・・。朝と夜、二つの顔を持つ男を優作が熱演!
<引用終り>

一億円奪ったはずなのに、何で九千万円なんだ。これ書いた奴が一千万円着服したのか?

大藪春彦を一冊も読んだことがないので、原作および大藪キャラのイメージと比較できない。
が、松田優作というキャラは、いまひとつフィットしないのでないか?
夜の顔は、工藤ちゃんと同じ髪型。昼の顔は、工藤ちゃんの髪では、会社勤務できないので、七三なんだが、工藤ちゃんヘアーを収めなくてはならないので、巨大な七三鬘。あまりに不自然。

で、本編も村川透に合わないスタイリッシュな演出しようとするからキレがなく、はっきり言って面白くない。
ラストなんてピカレスクロマンなのに、あんな終わり方でいいのか?というものだし。どうやら原作と異なる終わり方だとのこと。ありゃ無いだろう。

が、この映画には怪人が沢山出ている。

会社の役員たちを、成田三樹夫、佐藤慶、小池朝雄らが演じており、朝倉に脅されて責任の押し付け合いをするシーンは傑作。

後、千葉ちゃんと岸田森も割かし重要な役で出ているのだが、キャラ設定が合っている。

探偵物語のりで、コメディ要素を強めれば、もっと面白くなったのでないか。

お勧め度:☆☆ 変な髪形度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆