2014年9月14日(日) 18:30~ TOHOシネマズプレミアムスクリーン
料金:1100円(TOHOシネマズデイ) パンフレット:未確認


韓国版「ミッドナイト・エクスプレス」

『マルティニークからの祈り』公式サイト

「ミッドナイト・エクスプレス」同様に、実話をベース。あちらは学生、こちらは主婦。あちらは自分の意志で麻薬運搬、こちらはそうと知らずに、結果、あちらは長期、こちらは2年間。
刑期はあちらの方が長いが、絶望感はこちらが強い。
バカさ加減は、二アリー・イコールか。

ゲイの所長がパンツ降ろしているところをぶん殴って脱出という、思いもよらぬ展開を見せた「ミッドナイト・エクスプレス」だが、こちらはレズビアン看守長の屋外での魔手から逃げ出すも、結局絶望状態なのがポスター。

様々な絶望状態の中、良く乗り切ったものだと、賞賛に値する。

ヒューマントラストシネマの特集の「容赦なき韓国映画」の一遍ではないが、駐仏大使館の職員のクズっぷりが、尋常ではない。連中への懲罰は、懲戒免職どころか、公文書どうのこうのと適当な罪状で投獄扱いでないと。左遷程度では納得がいかない。あれ程の悪役は、近来稀にみる素晴らしさ。擁護すべき要素が何一つない。絶対悪のようなものだ。

話はそれるが、中央アジアを左遷先として特定するのは、あまりに失礼だぞ。まあ、劇中の公務員の発言なのだけれど。

いつも警察に対する描き方も否定的なのだけれど、韓国映画人は、公務員に悪意があるのだろうか。それとも、本当に仕事しないのかい。

さて今回は、日本では信用がフリーフォール状態のメディアがヒーロー。
まあ、実際もテレビ局の特集が、解決に活躍したそうなのだけどね。

刑務所で仲良しになった東欧のねえちゃんのその後が気になる。
女看守長にも制裁を望む。未遂後、部下の黒人看守(男)に蔑みの眼差しで見られて、「何だ!」とキレていた。内部告発くらいしろよ、フランス人。

お勧め度:☆☆☆ 絶望度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★