2011年6月7日(火) 15:20~ TOHOシネマズ川崎プレミアスクリーン
料金:1300円(シネマイレージデー) パンフレット:未確認

『マイ・バック・ページ』公式サイト

団塊の世代の若い頃。全共闘とかの左翼運動にまつわる話。

俺の学生時代に、キャンパス内でハンガー・ストライキを強行した「今時新左翼かよ!」な友人がいた。
御茶ノ水でヘルメットにサングラスとマスクの奴が近づいてきたので「やばい!」と思ったら、署名運動中のそいつだった。署名はしてやらなかった。
その後、転向して普通の人になった。奴らにとって体制(大学、体育会)寄りだという我々は粛清の標的だったと、その後飲み屋で聞いた。鉄槌を下されなくてよかった。そいつが止めたと言っていたけど本当か。
ということで、あまり馴染みの無いことも無いテーマだ。

映画は、妻夫木が朝日新聞がモデルのような新聞社の新米記者。松山ケンイチが活動家。

間がありすぎの映画で、間を調整したら、尺は半分になるのでないか。
それぐらい話の流れ自体は希薄だ。

警備の自衛隊員の死にいくさまを、あれほど執拗に長回ししたのは、どういう意図があったのだろう。
伝説の「溶解人間」の生首が川を流れる様子を、ライ・クーダーっぽい音楽で執拗に映していたシーンを思い出した。見ていないけど。

松山ケンイチの見事なまでのインチキ臭さが、唯一の見所。一発でインチキ活動家とわかる演技。
あれを本物だと勘違いする妻夫木(の役の人)の頭の悪さときたら。

詐欺師に騙されるほどのバカな男の暗黒時代を描いた作品とでもいうか。

お勧め度:☆☆ 間延び度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆