2010年12月27日(月)
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マーターズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD



マーダーズでなくマーターズ。意味不明な言葉だが、殉教者ということだそうだ。

冒頭、傷だらけで脱出する少女リュシー。
保護されるが、トラウマで幻覚に襲われる。傷だらけの女が襲ってくるのだ。

大きくなった彼女は、監禁虐待した家族を発見し、皆殺し。それでも幻覚に襲われ、自らを傷つけてしまう。

助けようとする親友アンナだが、その目の前で自殺してしまう。幻覚で傷だらけの女に首を切られ、自らの手で首を切ってしまう。

ここまでがパート1。幻覚の女が嫌な造型なので、普通の残虐系ホラーかと思いきや。

どんどん陰惨に狂っていくでないですか。

なんと皆殺しされた一家の家の地下室には不気味な監禁部屋があり、落ち武者頭のロボコップ娘が鎖に縛られている。傷だらけで衰弱しているロボコップ娘を助けるアンナ。
しかし、酷い目にあっていた娘は、自虐自傷で大暴れ。そこにやって来た謎に一団にいきなり頭を撃たれて倒れる娘・・・。

ロボコップ娘の登場で、既にかなり限界に近い。

これ以降は、より酷い内容。
そして謎のエンディング。いちおうタイトルの殉教者には合っている。のか?

「ホステル」とか「フロンティア」と同様のKitty Guyによる監禁拷問系なのだが、あちらは「ホステル2」のチョッキンを代表するように、悪がそれなりに酷い目に合うのだが、こちらは邪教集団の代表のマドモアゼル婆さんが自害するだけなので、本当に嫌なまま終了。
よってもって、これはホラー映画とは言い難い。

とても嫌な作品だとは聞いていたので、それなりに覚悟して観たのだが、想像以上だった。

ケッチャムの「オフスプリング」を真剣に映画にするとこんな感じになるだろうな。

それにしても、マドモアゼルの死は極めて謎。

余力のある人は、人生経験のために観てもいいかも?かつてない異様な迫力の不快な作品だ。

オーディオ・コメンタリーで、井口昇か清水崇か山口雄大に「何を見せたかったのだろう?」とか言われている。彼らは、極めてまともな人たちなんだな。

お勧め度:☆★ 不快度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆★