2010年5月11日(火) 17:35~ 新橋文化劇場
料金:900円

『エスター』公式サイト

去年の課題作。公開翌日から鑑賞券が販売されていない状態だった。1800円を払いたくないと躊躇しているうちに、午前中だけの上映とかになり、結局見逃した。

引き取られた孤児が、悪辣なことをする。
異常に知力があり、狡猾なので、こんな子供いるのかいなと思ったら、予想通りだった。
ま、俺にも当たるように、わかりやすい伏線がある訳だが、これが見事に当たったからと言って、面白さに影響はしない。当たったところで、嬉しくも残念でもない。兎に角面白い。サイコな映画としては、王道を踏まえた屈指の名作ではないか。最後の展開も、正しいスタイルである。

エスター役の娘の演技力が異常に優れているので、実年齢は結構上かと思いもしたが、当時12歳だったようだ。恐るべし娘。(役の上では、9歳なので、実年齢より小さくは見えるけど。)

ダニエル君は、エスターより一歳年上(実年齢、役柄でも義理の兄)なのに、脅されて失禁してしまった。哀れな。この少年、その後準主役、主役を演じている。失禁の演技が評価されたようで、良かったな。(?)

末娘のマックスが可愛くてたまらん。聴覚障害の役なのだが、実際本人も難聴だそうだ。表情での演技が素晴らしい。

母親役は、綺麗じゃねーなぁと思ったら、「マイレージ、マイライフ」での兄貴の相手役だった。気が付かなかったよ。でも、あっちより役柄は合っている。適度に抑えた熱演。

唯一、欠点をあげるとすれば、学校で馬鹿にされた隣人の娘に復讐するのは、あまりに大人気ない行為なので、別のエピソードにしたほうが良かったかと思う。

お勧め度:☆☆☆★ サイコ女度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆☆