5月25日(月) 19:25~ TOHOシネマズ川崎プレミアスクリーン
料金:0円(シネマイレージカード ポイント使用) パンフレット:500円(買っていない)

『ウォーロード/男たちの誓い』公式サイト

リー・リンチェイ、アンディ・ラウ、金城武が義兄弟の豪華キャスト。「ラヴソング」のピーター・チャンが監督、アクション監督にチウ・シントン師父の豪華スタッフ。なのに、銀座では公開されず、一部シネコンでの限定公開。その理由は映画の中身にあった。

リンチェイ「英雄」、アンディ「墨攻」、金城「レッドクリフ」なものだから、昔の中国が舞台だと思っていたら、清朝末期、太平天国の乱の話だった。清朝なので、リンチェイは、ウォン・フェイフォンと同じ髪型である。

とりあえず、歴史的背景は知らなくても観れるようになっている。

清軍の敗軍の将リンチェイ、軍隊全滅一人生き残りたどりつたのは、アンディと金城の率いる盗賊グループの元。成り行きで盗賊を軍隊として率いることになったリンチェイ。アンディと金城と義兄弟の契りを誓う。リンチェイは長兄だ。なんだかんだで勝ち進むリンチェイ軍。と、話の最初の4分の3くらいが戦争アクションだ。

ここで、一転。大乱制圧の最後の戦いと思われる南京攻略は、いきなり結果のみ表示で、戦いの様子は無し。いきなりの大乱制圧後、物語残り4分の1からは、主役の3人の感情の変化が、詰め込み式で語られる。義兄弟の心が離れていくなどで、本来ドラマティックなところなのだが、どうにも説明不測で、消化不良な感が否めない。こちらのパートの話が短すぎ、あまりにバランスが悪い。

アクションに徹するか、アクションを最小限にし、後ろの4分の1を膨らませるか、どちらかに注力すべきだったろう。どうにも中途半端な作品に終わっている。

最初と最後にほんの少しだけ、サービスのようにリンチェイが武芸を披露する。これも中途半端の象徴だ。

まあ、作品に対する怒りは、最後にアルフィーが別方面に逸らしてくれるのだが。

お勧め度:☆☆ ワイヤー度:☆ 俺度:☆☆