5月1日(金) 18:45~ 丸の内ルーブル
料金:1000円(ファーストデー) パンフレット:800円(!?勿論買っていない)

『レイン・フォール/雨の牙』公式サイト

本年度ワースト1確定と思われる。史上最強級に酷い出来の作品に出会った。
どんなに駄目な作品でも、すべるギャグだとか、ありえないアクションとか、素敵な悪役キャラクターとか、少なからず楽しめる要素があるのだが、これには皆無。「DRAGONBALL EVOLUTION」のほうが、ずっと面白いね。

ストーリーが解り難い上に、なおかつ破綻している。

舞台は東京。汚職官僚のデータの入ったUSBメモリーを巡ってのCIA、ヤクザ、警察の三つ巴。それにからむ謎の男ジョニー・レイン(椎名桔平)。という設定らしい。ジョニー・レインの母はアメリカ人らしいが、日系アメリカ人なんだろう。

メモリーは、英字新聞の記者が保持しているという噂が流れる。拉致もしないで記者を尾行するヤクザたち。何故だ?
しかも、記者が桔平と接触後、いきなりヤクザが記者を射殺。何故だ?

ヤクザに殺されそうな官僚の娘(長谷川京子)を救って逃亡の手助けをする桔平。桔平は、CIAからも追跡されているので、ソウルに行くふりをして、うまく双方を煙に巻き、新幹線でどこかに二人で逃亡。
しかし、一泊したら、東京に戻り刑事に協力しろとハセキョーに言う桔平。そして、すぐに二人して東京に戻ってくる。何故だ?

メモリーは、スーパーの野菜売り場に、桔平が隠していたようだ。何故だ?

CIAの黒幕(ゲイリー・オールドマン)に銃を持ち近づく桔平、「お前は、俺の期待通りに動いてくれた。さあ、メモリーをよこせ。」「くそー、もうどうでもいい。」と、投げやりにメモリーを渡す桔平。何故だ?

裏切り者の情報屋(実はCIA)を締め上げ、ヤクザに「ゲイリーがメモリーを持っている」と情報をリークし、ヤクザにゲイリーを処分させる。何故だ?

3ヵ月後、ニューヨークに渡る桔平。CIA殺し(情報屋)の容疑はかけられていないか?他にも二人CIA殺しているし。何故渡航できるのだ?

ハドソン川にUSBメモリーを投げ捨てる桔平。ゲイリーに渡したものは何だったんだ?

監督脚本は、マックス・マニックスという奴で、「TOKYO SONATA」の脚本家だという。未見だが評判の悪い作品でなかったと思う。この駄目映画の原作は評判が高い。脚色力が極めて無いのか?

最大の謎は、ゲイリー・オールドマンがこの仕事を請けたこと。自分のパートだけ演じて、作品全体を知らないに違いない。

尚且つ、主役の二人が尋常じゃなく魅力に乏しく描かれているので、応援する気になれないときた。
桔平のアクションも、足があがらないからであろう、バストアップでのパンチ攻撃だけなので、特殊部隊出身の設定としては、落第だ。

断っておくが、桔平は、嫌いな役者ではない。作品が酷いのだ。

お勧め度:☆ 難解度:☆☆☆☆ 俺度:☆