2011年1月10日(月) 19:00~ ヒューマントラストシネマ有楽町1
料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:700円(買っていない)

『エリックを探して』公式サイト

いまいち作風が判らないケン・ローチの新作は、ユーモラスな人間ドラマだそうだ。

エリックとは、

エリック・フォークナー(高橋由伸にあらず)ではなく、

エリック・クラプトンでもない。
ましてやアメリカ人の

エリック・カルメンや

エリック・ストルツなどではない。

エリックは

エリック・カントナ(フランス人、元マンチェスター・ユナイテッドの選手)のことだ。

血の繋がらない(前妻の連れ子?)息子や、最初の夫人との娘は大学生なのに子供がいたり、かなり複雑な事情の郵便局に務める冴えない親爺エリックを中心とする話だ。

カントナを探している訳でなく、苦労した結果、統合失調症を患ってしまったのか、エリックの前にエリックが現れるようになる。
しかし、エリックだけに見えて聞こえるカントナは的確なアドバイスを与え、エリックの人生は徐々に好転。
別れた最初の夫人と仲が良くなり、家に招いて会食をすることに成功。
しかし、長男が地元のチンピラの銃を隠し持っているあおりを受けて、その場に警察が踏み込んでくる。
この最大の危機に対して、カントナのヒントと郵便局の職場の仲間とで、ある作戦を実行しようとする。

主役のエリックが、あまりに冴えないので、普通だったらコメディなシーンも、とても悲惨に見えてしまう。
途中、堕ちるところまで堕ちるので、どうなることかと思った。
しかし、最後のほうは、他の出演者(愉快な親爺)たちにお陰もあって、呑気なコメディタッチで仄々と終了。
ケン・ローチ作品なんで、統合失調症と決め付けたが、その辺りは定かでない。

ケン・ローチらしくない作品と言えようか。って、そんなに観ていないのだけど。

サッカーの駐車場には、高級車しか止まっていないと文句を言っているが、サッカーというのは、労働者の愛するスポーツで無くなったのか。

お勧め度:☆☆☆★ 郵便局員結束度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★