2010年9月25日(土) 20:50~ TOHOシネマズ川崎2
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:未確認

『TSUNAMI -ツナミ-』公式サイト

字幕版は、新宿ミラノかシネマート六本木だけのようで、面倒だから吹替え版で見た。

「メガ津波よ」「メガ津波よ」「メガ津波よ」としつこく連呼して鬱陶しいコマーシャルが不快な映画は、登場人物のほとんどが不快なため、感情移入ができないものだった。
1時間50分ほどの本編の3分の2くらいは、この不快な連中の紹介のようなドラマが延々と続く。パニック(死語)シーンがなかなか始まらない。

その上に、パニックシーンでは、「252生存者あり」のように感動押し付けシーンが、スローを駆使して長々と続くものだから、本編もひたすら鬱陶しい。

死亡フラグがたっているような根性の悪い奴が、生き延びたりして、逆に数少ないナイスガイの救命士の兄ちゃんがそいつを救うために死んでしまう。この無理やり感動させようとするような、あざとい流れがまた極めて不愉快だ。

20階建てほどのホテルの屋上まで襲いかかる第二派の津波がきたのに、地上にいる主人公クラスの男女二人やその他の人々が生き延びたのは謎である。
ホテルの屋上にいた連中は壊滅したようだ。その屋上では、津波が近づいてきても軍人たちは慄くことなく、慌てている民間人を冷静に整列させようとしていた。命令を忠実に実行している。バカみたい。

VFXは、かなり良く出来ているが、アジア的な感傷的なストーリーがいかん。
(特殊効果はハリウッドの奴が、肝心な水の部分を担当している。)

パニック描写や科学的考証なども、北海道の形や位置が変なのが象徴するように、相当にテキトーな作品だ。

名優ソル・ギョングも、つまらん仕事をしたものだ。

とどめは、エンドロールでのAKB48の歌。

お勧め度:☆★ 感動の押し付け度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆