2010年5月19日(水)
録画再生(BS h 5月3日22:00放送)


海外特派員 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



第二次世界大戦前夜のヨーロッパ。真実の報道をしろと派遣されたアメリカの新聞記者。ヨーロッパの要人の真意のコメントを求めて接触するが、大きな時代のうねりに取り込まれていく。

アルフレッド・ヒッチコックの初期のスリラー。イギリスで軍隊に入ろうとしたところ、中年の初任兵なんかいらないから、お前はアメリカに映画を撮りに行けと言われ、最初のアメリカでの監督作品。

昔の映画だからか、緊張感が無く間の抜けたところもあるが、テンポの良いスリラーだ。

大戦中に作られた作品であるので、国威高揚なところもあるが、まあ、時代が時代なので、それは仕方ないことだろう。

ヒロインが主役の男に、あっという間に惚れてしまうのも、昔の映画だなぁ感。

しかし、物語のテンポの良さだけでなく、冒頭のミニチュア、カーアクション、風車の内部、ビルからの脱出、飛行機の不時着などなど、細かい映画的技法も楽しめるエンターテイメントだ。

ヒッチコックのオッサンは、毎回自分の映画に出るので有名だが、本作ではどこなんだろう。フィッシャーがのったタクシーの運転手か?

お勧め度:☆☆☆★ 古典度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★