2010年4月18日(日) 20:15~ チネ10
料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:700円(買っていない)

『オーケストラ!』公式サイト

ブレジネフ書記長の共産ソ連時代のオーケストラ指揮者アンドレ。ブレジネフが楽団からユダヤ人を追放しようとし、それを守るために反乱を起こそうとするが、事前に察知されチャイコフスキーの協奏曲を演奏中に、共産党員にタクトをへし折られ楽団は解体。今は、ボリショイ劇場の清掃員となっている。
劇場支配人の不在中に、パリから公演依頼のファックスが届く、これを奪い取ったアンドレイは、かつての仲間を集めて公園に乗り込もうとする。パリとの交渉役はかつて自分を捉えた共産党員。ソリストにフランスの若い女性バイオリニストを指名する・・・。

とロシア人の話である。旧体制をここまで批判するとは進歩したものだと思ったら、フランス映画だった。
共産党員とかロシアの富豪とか、観ているほうは面白いが、ロシア人だったら怒りそうな描写がある。ロシア映画の訳ないか。偽造パスポートなんて空港で発券しているし。
でも、役者はロシア人が多い。ロシア語喋っているからな。監督は、ルーマニアを亡命したユダヤ系のようだ。

よくあるパターンの音楽映画であるが、ほとんど外れが無く、とても好きなジャンルである。

本作、最初は「コメディかよ。まあ、それもいいか。」と思っていたが、後半からの感動的な盛り上がりは特筆ものだ。
無事公演にこぎ付けたが、リハーサルもしていないので、曲の出だしは最悪。しかし、ソリストの演奏から皆が素晴らしいアンサンブルとなる。このあたりは、複線がよく利いていて、涙さえ流れる。

しかも、「シャッター・アイランド」なんぞ屁のような事実があり、完全にミスリードさせられた。それもとても心地良く感動的だ。

今年の暫定No.1。

クラシックを知らないので、間違っている表現があってもご容赦。

お勧め度:☆☆☆☆ 反共度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆☆