2009年9月6日(日) 18:15~ TOHOシネマズ シャンテ3
料金:0円(シネマイレージカード ポイント使用) パンフレット:未確認

『セントアンナの奇跡』公式サイト

スパイク・リーらしくないらしい。と言っても、「ゲット・オン・ザ・バス」と「インサイド・マン」しか観ていないので、詳しくはわからない。

冒頭、郵便局の切符売り場の黒人の男が、いきなり白人の客を射殺する。
犯人の男の部屋から長いこと行方不明だったイタリアの彫像の頭部が発見される。
犯人の男と彫像を写真入で報じる新聞。
それを見て、立ち上がってコーヒーを溢すほど愕然とする白人の男。
舞台は、第二次大戦、イタリアの黒人部隊の行動に。

2時間40分の力作。
陰惨な戦争の中にも、「奇跡」というタイトルが示す通り、絆があり、それは希望となった。

感動系の作品なのだが、戦争の描写は情け容赦なく、しかも苛烈である。苦手な人には、結構辛いぞ。耐性がある人間にも結構辛いのだから。

ナチスの虐殺描写は苛烈だが、ドイツ軍に二人ばかりいい軍人が出ており、重要な役柄となっている。
後に出てくるほうの将校の行動理由が、わからなくなくてポカンだったが、人の感想など調べてみて、ああ、あいつだったのかと思い出した。軍服を着ている人間の顔の認識が困難なのと、長い話なんで忘れてしまうエピソードなのかもしれないで、注意力が散漫だと、俺と同じ結果に陥るだろう。是非、気を抜かず懸命に観てほしい。

お勧め度:☆☆☆★ 容赦なし度:☆☆☆☆ 俺度:☆☆☆★