2009年5月6日(水) 20:50~ 109シネマズ川崎5
料金:1200円(レイトショー) パンフレット:未確認

『チェイサー』公式サイト

実話を基にしているそうだ。
あー、何とも救いようの無い陰惨な犯罪映画。「殺人の追憶」を髣髴させる。そうだ、カタルシスが無い!

元刑事、今デリヘノレ(例によってgooのNGワードらしいので文字を変形)の元締めVSサイコ野郎。

救いの無い陰惨な映画であるが、バッド・エンディングが、平気な俺としては、特に問題はなかった。
太いビートが流れているようなリズムの作品で、テンポ良く話は進む。
かなり気色の悪いサイコ野郎だが、こいつの異常心理や過去に触れる描写がまったく持ってほとんど無い。過去の事件の説明で不気味さを漂わせるくらいだ。心理を無視しているところも、サスペンス重視の演出になり、小気味良く感じられる。

難を言えば、不摂生により体が弛緩しきっている元締めだが、数十分の間全力疾走が可能であるなど、身体能力が異常に高いところは説得力が無い。

サイコ野郎は、キム・ギドク映画によく出ているようだ。名演技と言える。

お勧め度:☆☆☆ 陰惨度:☆☆☆ 俺度:☆☆☆