襲撃者の夜 [書籍]
世間に見放されて成長した末、アメリカ北部の田舎町に住み着いた食人一族の鬼畜小説「オフシーズン」。その10年後の話。どうやら生き残った娘がいて、子供を攫ったり、種馬用男を攫ったりで、新しい一族を復活させた。カナダ、アメリカと放浪生活だったが、最初の事件の町に戻って来た。早速、猟奇事件が起こり、前作の生き残りの署長(今は隠居)が駆り出される。
「オフシーズン」の発刊で非常に苦労したからなのか、かなりマイルドになった感がある。
前作は、生き残った奴が、焦った警官隊に銃殺されてしまうという実も蓋も無い終了だったのだが、今回は、何と4人も生き残る。死ぬのは、成人男子だけだ。駄目かと思った警察署長まで生き残っているし。
悪役のスティーヴンには、もう少し凄惨な最後を与えれば良かったのに。
キャラクターには深みが出ているが、クレージー度合いが弱いので、前作の問答無用の勢いに及ばず、まあまあというところか。
「オフシーズン」の記事。
お勧め度:☆☆☆ スプラッタ度:☆☆☆★ 俺度:☆☆☆★
タグ:ホラー
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