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ブロンド少女は過激に美しく [外国映画☆☆★]

2010年11月5日(金) 19:00~ TOHOシネマズシャンテ3
料金:0円(フリーパス) パンフレット:800円(買っていない)

『ブロンド少女は過激に美しく』公式サイト

フリーパス9本目。

ポルトガルの100歳の爺さんの映画。64分と短い。
それだからか、ゴダールの短編「シャルロットとジュール」というのがオマケ。

「シャルロットとジュール」は、ゴダールらしい、男が延々と喋り続けているものだった。
喋り続ける男は、若き日のジャン=ポール・ベルモンドなのだが、声はアフレコでゴダールだそうだ。
別れんとする女にグダグダ10分以上話しかけ引止めを図るベルモンドだが、「歯ブラシを取りに来たの」と女は去っていく。

で、「ブロンド少女~」
劣情をかきたてるような扇情的タイトルから、中年が恋焦がれ無様に悶々とする話だと決め付けていたのだが、何と二人は相思相愛。苦難を乗り越えて一緒になるが、結婚指輪を買いに行った宝石店での娘の万引きに男が激怒し、問答無用で別れるという、訳の判らない話だった。これで終了か?!と、少なからず唖然としたよ。

こんな変な話、爺さんのオリジナルだろうと思ったのだが、ポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスの短編小説を映画化したそうだ。エサ・デ・ケイロスって人は知らない。原作も唐突な謎の終了をするのかな。

両作品とも別れがテーマだったということだ。

お勧め度:☆☆★ 過激に美しい度:☆☆ 俺度:☆☆☆
ブロンド少女にかなり激しい批判の声もあるが、過激に美しくはないが、惚れるオヤジもいても不思議ではないレベルだと思う。







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映画データ
英題: SINGULARIDADES DE UMA RAPARIGA LOURA
製作年: 2009年
製作国: ポルトガル/フランス/スペイン
日本公開: 2010年10月9日
(TOHOシネマズ シャンテ)
上映時間: 1時間4分
配給: フランス映画社
カラー/ドルビーデジタル

スタッフ
監督・脚本・編集: マノエル・デ・オリヴェイラ
原作: エサ・デ・ケイロス
撮影: サビーヌ・ランスラン
美術: クリスチャン・マルティ / ジョセ=ペドロ・ペニャ
衣装: アデライデ=マリア・トレパ
編集: カトリーヌ・クラソフスキー
キャスト
リカルド・トレパ
カタリナ・ヴァレンシュタイン
ディオゴ・ドリア
ジュリア・ブイセル
レオノール・シルヴェイラ
ルイス・ミゲル・シントラ
グロリア・デ・マトス
アナ=パウラ・ミランダ


爺さんのこの映画観たはずなのだが、全く記憶が無い!

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タグ:ポルトガル
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コメント 2

rose_chocolat

ここにTBしたけど入らない・・・
パスポートですか! 私もいい加減替えないといけないのよね。
今月末にしようかと。

「シャルロットとジュール」、これ完璧寝落ちしたのでオチありがとう(笑)助かりました。
あの男のトークがもやっとしているうちに爆睡。
by rose_chocolat (2010-11-10 01:44) 

バラサ☆バラサ

>rose_chocolatさん

トラックバックついています。

「小さな兵隊」というゴダールの映画で、終わりのほうで主人公が延々と喋っているシーンがあり、「早く終われよ!」と苦痛で堪らなかったのですが、こちらはベルモンドのお陰で、完走できました。声が、ゴダールとは知りませんでしたけど。
by バラサ☆バラサ (2010-11-11 18:53) 

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